イイダッカ商店〜ぼくたち夫婦の、人生かけた実験記録〜

中学卒業後10年ぶりの再会を機になぜか急に結婚した二人が人生かけた多様な実験を綴るピースフルブログ。あなたが笑ってくれたら嬉しい。

釘をさされた女と匙を投げる男

慣用句ってあるじゃないですか。

 

ほんとにそうってわけじゃないけど比喩としてそう言うみたいな、あれ。

 

たとえば「釘をさす」。

 

この前同僚のIさんが女子トイレの手洗い場で、

 

「ねぇねぇHちゃん(私の旧姓。仕事場などでは旧姓を使用してる。)聞いて。

Uさんが、駐車禁止スペースに車停めてるの知ってるでしょ。」

 

知っている。

 

Uさんが駐車禁止スペースに駐車してる件は、

残念ながらうちの部署でそれなりに有名になってしまっている。

 

「ついにさ、外部にも目をつけられちゃったみたいで。」

 

ついにか。

随分目立つスペースに、随分目立つ車が毎日 違反駐車しているのだから、

そのうちバレる日はくるだろう。

 

「釘さされちゃったらしいよ。」

 

『へぇ!なんて言われたんですか?』

 

「いや、何も言われてなくて、釘さされただけ。」

 

『なんて、釘をさされたんですか?』

 

「いやだから本当に、釘を、車のタイヤにさされたって。」

 

 

そこでようやく、

 

『え、慣用句じゃなくて、実際に釘をさされたんですか!?』

 

 

なるほど釘をさしたどなたかは、

釘をさすことによって、釘をさしたのだろうか。

 

 

釘をさす、という言葉を生み出した昔の人も、

もしかしたら実際に釘をさされていたのかもしれない。

 

 

さて離乳食3ヶ月目の私の息子は、文字通り匙を投げる。

 

スプーンの上の食べ物を咀嚼し終えると、

「はい、次!」という意味を込めて匙を投げる。

 

なので、匙は投げているがけっして匙は投げていない。

 

多分椀子そばの感覚で匙を投げているのだろう。

 

 

ちなみに私の方針で、

今の時期は食事のマナーより、

食事が楽しい、食べ物が美味しいという印象を持ってもらうことを最優先にしているので、

 

匙を投げても叱ってはない。

 

「はい、おかわりね〜」と言って、匙を拾う日々である。