立ってるじゃん?
いつの日からか、息子が自分の足で一人で立つようになった。
いつものことながら、初めてはどの瞬間だったかがわからないのが、誠に残念。
自分の観察眼の無さに泣きそうになる。
しかし息子もわるい。
なぜなら、「立ったよ!ほら!今!立ってるよ!」とかではなく、
至って普通に立っているのである。
おそらく彼は、自分が立てるようになったという自覚が無い。
立ちたいから立ったのではなく、
遠くの物が見たかったのではないだろうか。
もしくは、お母さん(いちおう私)と同じ景色が見たかったのでは?
はたまた、お母さんにすこしでも近づきたかったのかもしれない。
そんな気がする立ち方である。
初めて自転車に乗るような、
慣れないスケートボードに乗るような、
そんなニュアンスで、グラグラとバランスを取りながら立っている姿の、
なんと愛おしく、
なんと頼もしいことか。