イイダッカ商店〜ぼくたち夫婦の、人生かけた実験記録〜

中学卒業後10年ぶりの再会を機になぜか急に結婚した二人が人生かけた多様な実験を綴るピースフルブログ。あなたが笑ってくれたら嬉しい。

夫の約束三か条

私たちは結婚して子供もいるけど、色々あって別居中だ。

 

色々といっても大した理由ではなく、ただ単に「私たちに計画性が無かったから」ーそれに尽きる。

 

 

だけどやっぱり一緒に住みたいという話になり、「どっちがどっちに引っ越すか?」という問題が生じた末に、色々な理由で私と子供が夫の元へ引っ越すことになった。

 

 

色々な理由といっても、ただ単に「ぜひ僕の住む町で一緒に暮らしていただきたいです、お願いします!」という、夫の強い希望に私が根負けしたという、ただそれだけのシンプルな理由。

 

 

条件的には、私と子供の住む町に夫が来る方が簡単だったのだけど、

そういう理屈を超えて、「夫の住む町で一緒に住む価値」が、あるらしい。

 

 

 

 

(以下、夫婦会議での対話を交えてお送りします。)

 

 

 

 

その価値とは?という私の問いに、夫は、「この町が好きだから!じゃ、ダメですか?」と答えた。

 

 

 

 

 

 

全然ダメじゃない。

 

 

 

 

 

 

すごくいい。

 

 

 

 

 

 

すごくいい、と感じた上で、さらに確認した。

 

 

 

 

 

私は仕事も変えないといけないし、子供と私の病院も新しく探すことになるし、実親というサポーターも失うことになる。

知り合いも友達も一人も居ない土地に行くことになるけれど、

 

そんなマイナスを抱えてでも、それでもあなたの住む町に来てほしいという強い気持ちがありますか?

 

 

という私の問いに、夫は、「あります!」と答えた。

 

 

 

 

 

 

 

そうか。

 

 

 

わかった。

 

 

 

 

私からの確認は続いた。

 

 

 

 

ここのところ、「仕事やめよっかな〜。転職しようかな〜。早苗さんのヒモになります〜。」、そんなことばかり言ってるけど、

 

 

仕事を辞めるあなたのもとに、私と子供が行く意味はどこにありますか?

 

 

 

 

そんな私の問いに、夫は答えた。

 

 

 

 

僕は早苗さんに甘えすぎてました、仕事、頑張ります、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事ね、本当に嫌なら辞めても全然かまわないんだよ。

 

 

 

ただ、仕事を続けるなら続ける、辞めるなら辞めるで、前向きなアクションがあると思うのね。

 

 

 

でも、あなた今そういう前向きなアクション、何も無いよね。

 

だから、どうしたいかが分からないの。

 

実際、どうしたいの?

 

仕事、辞めたいの?続けたいの?

 

 

 

 

そんな私の問いに、夫は答えた。

 

 

 

 

 

 

 

まだ辞められない、と。

 

まだ何も習得していないのに、辞めるわけにはいかない、と。

 

 

 

 

 

 

さらに、そもそもなぜ今の会社に就職したのか?ってとこまで遡って聞いてみた。

 

 

 

 

すると、「海外事業部があったから」と。

 

 

 

しかし、結婚したら海外事業部の枠から外されてしまったとのこと。

 

 

 

 

それで、モチベーションを保てなくなったとこがあるようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たしかにね。

 

海外で勤務したい、そのためにはこの会社だ!と思って入社したのに、結婚してそれが叶わなくなった今、何を目標にして働いたら良いのか分からないよね。

 

 

 

 

でも、それなのに仕事続けるんだね?

 

 

 

 

はい、と。

 

 

海外勤務の職を見つけるまでは、今の会社で前向きに働きます、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうですか、聞かせてくれてありがとう。

 

 

 

とってもよく理解できたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それほど強い気持ちがあるのなら、一日も早く、あなたのところに子供を連れて行きたいです、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

夫の直感に賭けてみたい、と、思ったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ。

 

それならば、私が安心してそこに行けるように、規則正しい生活を送って、まずはあなた自身が一人で暮らせるように自立してくださいと。

 

 

 

 

 

今のように、仕事がうまくいかない → 帰ってお酒を飲む → 時間とお金がなくなる → 掃除もできない …

 

そんな状態のあなたとは、一緒に住めませんよ、なぜなら私たちには小さい子供がいるから。

 

 

 

せめて私とあなたは自立してないと、一緒に子育てはできません、と。

 

 

 

 

 

夫、「はい!規則正しい生活をします!」

 

 

 

 

 

 

お願いしますね。

そして次に、仕事にも前向きに取り組めますか?

せっかくあなたの住む町に行っても、あなたが仕事に対して後ろ向きだったら、「ここに来た意味は?」って、悲しくなります。

 

 

 

 

 

 

 

夫、「前向きに仕事をします!前向きに生きます!!!」

 

 

 

 

 

はい、お願いします。

 

最後に、あなた何度も、お酒とタバコを辞めるって私に約束したのを覚えてますか?

 

 

 

夫、覚えてます!

 

 

 

 

辞められましたか?

 

 

 

夫、いいえ、辞められませんでした。

 

 

 

 

 

自分からした約束は、守ってほしいなぁ。

もちろん人間だから、守れないこともあると思うけど…。

 

 

 

 

 

 

 

夫、約束守ります!!

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、約束三か条が生まれした。

 

 

 

 

 

 

新生活の準備が整い次第、夫が私たちを呼び寄せてくれるのですが。

 

 

 

初めて自分一人で新生活準備をするようで(これまでは周りの皆さんがたくさん助けてくれた人生だったみたい。)、

 

 

慣れない作業、頑張ってます。

 

 

 

 

 

 

 

「私がやるよ」と言いたい気持ちをぐっとこらえて、いまは夫の力を信じて、気長に待つときかな、と。

 

 

 

 

 

 

もう、ひとりの父親ですからね。

 

 

 

 

 

 

自分の力でやるって経験が、いま、夫にはとても必要なんじゃないかと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

準備が整うまでの間、ワクワクしながらたのしみに待ってる妻でした〜。